ひと月に三十五日。
島の人が昔から使ってきた、降水量の言い表し方です。 月の日数より多い日に雨が降る、という意味の冗談まじりの言葉ですが、 九州一の高峰を抱えた島には、実際にそれくらいの雨が落ちてきます。 ここでは雨は「天気が悪い日」ではなく、原料の入荷日にあたります。


その雨は、照葉樹林を抜け、花崗岩の斜面を流れ落ち、 有機物をひとつも含まない超軟水になって地表へ沁み出します。 Catch the Beer の一本は、そこから始まります。
屋久島は「水の島」と呼ばれます。そしてビールの中身は、そのほとんどが水です。 つまりこの島でビールを造るということは、この島の水の通り道をそのまま瓶に詰めるということでした。
島の人が昔から使ってきた、降水量の言い表し方です。 月の日数より多い日に雨が降る、という意味の冗談まじりの言葉ですが、 九州一の高峰を抱えた島には、実際にそれくらいの雨が落ちてきます。 ここでは雨は「天気が悪い日」ではなく、原料の入荷日にあたります。

落ちた雨は、九州一の高峰を覆う照葉樹林に受け止められます。 葉から幹へ、幹から根へ、根から土へ。原生林を脈々と流れ、ゆっくりと大地を巡っていく。 この時間の長さが、あとで味の輪郭になります。

屋久島の地質は花崗岩類です。石灰岩の土地とちがって、 水は岩から余計なミネラルをほとんど受け取りません。 斜面を流落しながら、水はどんどん「何も入っていない水」に近づいていきます。

こうして地表へ沁み出してくるのが、有機物を含まない超軟水です。 水が何も主張しないぶん、麦芽とホップと酵母がそのまま出る。 この島のビールが軽やかで、それでいて香りが素直に立つのは、出発点がここだからです。

水だけではありませんでした。 屋久島千寿天然酵母——この島の森から採取された野生の酵母が、 Senju Farmhouse Ale を醸しています。 天然酵母由来のやさしい酸味と爽やかさは、培養された酵母では出せないものです。
さらに Cedar Belgian Brett では、 野生酵母菌株「ブレット」で熟成させ、チェリーパイのような酸味を足しています。 水も、酵母も、香りのもとも、島の外から来ていません。
店名の Catch the Beer は「捕まえる」。何を捕まえているのかが、ここに出ています。

杉も、ヤマモモも、枇杷も、タンカンも、ポメロも、珈琲も。 Catch the Beer のラインナップは、そのまま島の産物の地図になっています。触れてみてください。
すべて330ml・ボトルコンディション(瓶の中で二次発酵しています)。価格は税込です。

屋久島で採取された「屋久島千寿天然酵母」が醸し出す一本。天然酵母由来のやさしい酸味と爽やかさ。

屋久島の地杉を漬け込んだベルギースタイル。杉の気品ある香りとホップのフラワリー感、心地よい酸味。

YAKUSHIMA CEDER を野生酵母菌株「ブレット」で熟成。チェリーパイのような酸味をプラス。

屋久島産のヤマモモと真っ赤なドラゴンフルーツを漬け込んだスペシャリティビア。

晩柑の王様サワーポメロ×カスケード。シンプルにシングルホップで仕上げました。

モルトたっぷりのビールに枇杷の種をひと月ほど漬け込みました。洋酒のようなフルーティーさ。

山麓園さんの在来種タンカンを使用。タンカンとホップの絶妙なバランス。

軽くて甘くない黒ビール。一湊珈琲ならではのフルーティーな豆(エチオピア イルガチェフェ)が複雑さをプラス。

瓶内二次発酵によるナチュラルカーボネイションで仕上げた、シンプルなペールエールにコリアンダーシードの香りを。
※在庫は仕込みのタイミングで変わります。品切れの銘柄もあります。
Catch the Beer は無濾過・無加熱です。瓶の中で酵母がまだ生きています。 だから発送はヤマト運輸のチルド便で。1〜6本までが60サイズ、7〜12本までが80サイズです。
冷蔵庫で、立てて保管してください。瓶の底に酵母が沈んでいます。 静かに注げば澄んだまま、最後にゆすげば濁りごと楽しめます。どちらも本来の姿です。
問題ありません。瓶内二次発酵のビールなので、沈殿しているのは酵母です。
1本から購入できます。6本セットもあります(内容は仕込みにより変わります)。
鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田。世界自然遺産の島の中にある、小さな醸造所です。
購入はこれまでどおりオンラインショップで。このページは、その入口です。